MINAMO
みなも / MINAMO
1652pts (#7)
Work Trends
Profile
MINAMO。2000年生まれ、京都府出身。身長153センチ、B88・W54・H88、カップはFの公称である。体は小粒、輪郭は濃厚。丸ごと一口サイズの“肉の説得力”が売りで、画面に入るだけでフレームが甘くなるタイプである。世に名前が鳴ったのは2021年5月10日、SODがメディアを集めて開いた異例の「お披露目会」である。キャッチは「百年に一度の星」。社長自ら前に出て太鼓判を押す力の入りようで、現場は初速から“物語”を与えられた。同年6月には写真家・藤里一郎と組んだ写真展「Velvet」を目黒で開催。艶の粒子を粗めに見せる作りで、デビュー前後の熱をそのまま額装した趣があった。宣伝文句だけではない“被写体力”を、現物で証明してみせた格好である。
以後の露出も手堅い。ABEMA『給与明細』では緊縛回や“尻トレ”回で体当たりの立ち回りを披露。番組の空気を飲むのが早く、下ネタを笑いに転がし、笑いをエロにもどす往復運動が滑らかである。尻から入ってカメラを落とす、腰主導の見せ方は彼女の代名詞になった。
トーク畑ではYouTube『はだかいっかん!』で代打からMCに昇格し、2025年春の卒業まで長く切り盛りした。下世話な話題を怖がらず、しかし下卑すぎないラインに落とす。ゲストの“言わせどころ”を探して、さりげなく押し出す。器用貧乏に陥らず、色気の地温を保ったまま回せる稀少種である。
恋愛リアリティの文脈にも顔を出す。ABEMA『愛のハイエナ』の“ピュア恋”や“濡れ場ドッキリ”仕掛け人では、悪ノリ一歩手前の匂いをまとわせつつ、最後は品に着地させる。炎上ギリギリで煽って、締めは柔らかく。小柄な体格に似合わず、カメラ前のブレーキとアクセルの踏み替えが早い。
紙モノでは2023年6月、『惑溺 MINAMOフォトエッセイ』を刊行。連載の一年分を核に、映画・本・レコードの話から自己像までを語り、撮り下ろしで“素”と“艶”の温度差を遊んだ。喋れるだけでなく、書ける。モデル上がりの“見せる体”に“語る口”が付いた転機である。
ビジネスの手も抜かない。RAVIJOURとのコラボで薬用スクラブ「SALTY FOAM by MINAMO」を展開し、2025年にはルームウェアの第2弾まで広げた。香り、肌触り、着心地のコメントまで自分の言葉で落とし、女性側の需要に正面から応える。艶の商売をセルフケアの文脈に接続する設計は、いまの市場で最も数字が出るやり口である。
一般誌の足跡も残す。2025年8月発売のanan名物“愛とSEX”特集では、女性フォトグラファーと組んだ企画に名を連ねた。男目線の煽りを逆手に、女性読者の可処分感情にタッチする導線を確保。AVの外で“顔と体”の説得力を見せ、ブランド側が扱いやすい“表の温度”に自分を合わせている。
役者仕事では映画『花腐し』(2023)に「リンリン」役で出演。ピンク映画の退潮を描く物語の、湿り気のある場面をきちんと担い、艶の延長だけではない画面の居方を見せた。AV出自を免罪符にせず、枠の外でも“呼ばれ続ける体”であることを示した意味は大きい。
人物像は“エンタメ好きの本読み”で固い。フォトエッセイや連載で、オタク寄りの嗜好を隠さず差し出し、SNSでは告知・日常・色気の配合を崩さない。ABEMAの特集インタビューでは生い立ちや家族への報告にも触れ、SNS総フォロワー約96万人(2025年1月時点)と報じられる規模感に見合う発信の“熱加減”を守っている。
支持が集まる理由は明快である。第一に、“小柄で映える”フレーム効率。第二に、尻を核にした肉体のストーリーテリング。第三に、番組・紙・コラボを横串で束ねる言葉の設計。この三拍子で“男の欲”と“女の消費”を同時に拾う。バズで一発抜ける女ではなく、棚の前で何度も指名をもらう女。MINAMOは、そういう現場の勝ち方を知っている。
2025/9/12 10:31